自然栽培の研修先が宗教法人だったから洗脳されかけた話




自然栽培の研修を始める前に見学に行った時「ここは宗教法人だからいろいろとあるんだけど…」 といわれていたけど、詳しく聞かないで「はい!大丈夫です!よろしくお願いします!」と返答した時は宗教がどんなものかわかっていなかった。

宗教法人であったからこそ売り先が安定していて、収入があったから自然栽培の研修でも給料が出ていたのだと思う。一日10時間の重労働状況だったけどね

自然栽培の宗教ってどんな感じ?

自然栽培とか有機農業とかの農法的な部分はどうしても宗教的な部分が多いというのがあります。その人の考えや信じ込んでやる部分があったりするので。僕が行っていた研修先は「神慈秀明会」という宗教に関わりがあり、信者の人が多くいらっしゃいました。

ちなみに神慈秀明会というのは

神慈秀明会は、1970年教祖岡田茂吉師(明主様)の目指した真善美の理想世界、病貧争のない地上天国を実現するため、会主小山美秀子(みほこ)によって創立されました。
現在は会長小山弘子の下、「浄霊」「秀明自然農法」「美による感化」の三つの芸術活動を行っています。「浄霊」とは、利他愛の心で、体と心と精神を浄める癒しの祈りです。また「秀明自然農法」とは、自然尊重の愛のある農法であり、土や人の体を健康にすることにより、持続可能なライフスタイルを提唱するものです。そして「美による感化」とは、美しいものに触れ、感性を豊かにすることで、人々の情操を高めることです。

言っていることは至ってまともというかしっくりくることが多い。「浄霊」の辺りは宗教っぽいけど。変な新興宗教みたいに突拍子もないことは言っていない。もとが神道系で八百万の神とかそんな感じで日本人的にはなじみがある感じではある。2年以上もいたので信者の知り合いも多いんだけど普通というか優しい人が多い。

ちなみに僕は信者ではない

宗教ではどんなことをするのか

神示秀明会に限ったことですがやった主なこと

祝詞(のりと)をあげる

お寺で上げるお経のようなもの。だいたい2、3分ぐらいで読み終わる。慣れてくると暗唱できるようになる。たしか最初は「たかあまはらにかんずまります」で始まった気がする。(どんな漢字だったかは覚えていない)

御明り集(みあかりしゅう)を1節読む

教祖である岡田茂吉氏が詠んだ短歌を1日1節づつ読む。どんな短歌だったか覚えていない…

浄霊

神慈秀明会の大事にしている3本柱のうちの1つ「浄霊」これは何というか衝撃でしたね…信者の人は「御光」というのを持っていて大切にしています。それを持っていることによって自分の身を清め、浄霊という手から見えない光を発することによって他人の霊を浄めることができるようになるということだった。

霊というか魂が穢れているから現世でいろんな苦悩を味わうことになると言われていて、その浄霊によって浄められ、救われるという。わかる人に言わせると手をかざしただけで暖かい光を感じて癒されるらしい。僕にはよくわからなかった。

昔は「御手当て」と呼ばれる治療法があったりしたので、ハンドパワー的なものという自己解釈をしていた。

聖教書を読む

毎朝100説あるありがたいお話を1日1小節ずつ読む。
この聖教書は岡田茂吉氏が書いた本の中から厳選されたものが載っていた。
短いものは1ページぐらい。長いものは30ページ以上あったりした。

短いやつは暗唱して言えるものがあった。

人間は想念次第

 

感謝が感謝を生み、不平が不平をよぶとは、正に真理だ。何となれば感謝の心は神に通じ、不平の心は悪魔に通ずるからだ。この理によって、常に感謝をしている人は自然幸福者となり、常に不平不満や愚痴を言う人は不幸者になるのは事実だ。大本教のお筆先にいわく、
「喜べば喜び事が来るぞよ」
とは正に至言である。

想念とは「想い」のこと。うろ覚えなのをググったら出てきた。
結構言ってることはまともだと思う。

ただ、ものによってはえっ!っと思うものがあって岡田茂吉氏が「私は神人合一である」みたいなのがあったり(神と人が一体になったものということ)するのでうーん…?と思うものも多かったり。

その他

月に1回家で祝い事をやる。家庭月次祭と呼ばれるものをしたりした。いつもとは違う歌を歌ったり、近所の信者の方が来たり、ごちそうを食べたりする。

またそれ以外にも全国に支部がある宗教なのでその支部や出張所などと呼ばれたりする場所があって、そこでも月に1回月次祭が行われる。結構集まったりする機会が多く、信者同士での交流ばかりで外部の人との交流はあまりないという感じだった。

その他に書いたこと以外を大体毎朝正座で30分ぐらいやった。普段正座とか全くしないので最初の方は本当にキツかった。足がしびれるなんて日常茶飯事。

宗教は信じる信じないとか個人の自由だと思ってるんだけどそれを強要するとかマジなんなの?ってずっと思ってました

しかも拒否ろうとするとめっちゃ不機嫌になるとかねー理不尽以外の何物でもないでしょ。いくらいいと思っていることでも強くすすめたりしたら良くないよね。

僕が研修していた時に後から来た人もこの、朝の祝詞をあげたりする礼拝に関して疑問というか理不尽さを感じたりしたようです。

宗教法人であるという事以外はいたって普通

宗教に関すること以外はいたって普通(何をもって普通というのか怪しいけど)だったと思う。神慈秀明会の3本の柱の一つ、「秀明自然農法」を勉強させて頂いていたのですが、自然栽培の中ではかなりこだわっている方法だと思います。

端的にまとめると

・無肥料
・無農薬
・堆肥は投入しない(外部からの持ち込みをできるだけしない)
・畑のものは畑、田んぼのものは田んぼ(稲わらや米ぬかを畑に使わない)
・ビニールマルチを使わない(ハウスはOK)
・連作推奨
・自家採種(育てた野菜から種を採ること)

みたいな感じですかね。栽培方法に宗教的なことはほとんど出てきません
特に自家採種にこだわっていて、とてもいいなと思っています。

秀明自然農法は全国に実施者がいて勉強会や、交流会など結構やっています。そのおかげでいろんな畑や育て方を見ることができて勉強になったので感謝しています。

勉強会などに行ったときに毎回「未信者です」と言っていました(信者ではないという事)

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研修終了間際にご飯に行こうと誘われる

2014年の12月いっぱいで研修所を卒業すると決めて研修が終わりに近づく11月、いつも農園で作業の指示を出したりする偉い人にご飯に誘われた。その人の奥さんも農園でお手伝いをしている。2人とも神慈秀明会の信者で奥さんも一緒にご飯に行くことになった。

そこまでは普通なのだが、2人がお世話になっているという「助教師」さんも来るという。もちろん信者だ。

神慈秀明会では秩序を守るために順序を大切にしていて、役職によって待遇や仕事が違ったり年功序列などがあった。

役職で偉い順に言うと

明主様(岡田茂吉氏)、会主様、会長先生、先生、助教師、世話人、準世話人、普通の信者となっていたような気がする。その中での「助教師」なので結構えらい方になるかな。

4人でご飯に行くことになり、食べたいものはないかと聞かれたので「回転ずし」と僕が答えると回転ずしに行くことになった。しかもご飯代を出してくれるという。

ご飯を食べ終わったら雑談をした後に宗教の勧誘と思われる話が始まる。
「遠藤君も御光をもらって魂を浄めて、もっと健康になっていろんな人に浄霊して欲しい」みたいなことを言われた気がする。そこにいた信者の方3名に。

ちなみに座っていた席の感じは
回転寿司にて
こんな感じ。逃げ道がない感じ。いわば隣壁ですもん。こんな状態で「信者にならないか」トークを数時間続けられたらねぇ…

断ることもできるけど、同調圧力とでもいうんでしょうか、何か圧力を感じました

入信を勧める相手にその気がなくても入信を強要されている気がしてくる …

心が折れかけましたが断り、残りの研修生活を送って無事卒業できました。

宗教に頼らない自然栽培をしたいという強い思い

僕が神慈秀明会の誘いを断った理由は大きく分けて2つあります。

1つ目は宗教の部分で共感できない部分が多かったから
神人合一であったり、腹に光の球があるとか、信じれる気になれなかった。

例え、自然栽培で育てた野菜の売り先を一切考える必要がなくても、信者になる気にはなれなかった。

2つ目は農法。

信者になったら岡田茂吉氏が推奨した農法をしなければならない。発展性がないのだ。こういわれていたんだからこうしろみたいな感じ。

研修をしていく中でどうしても秀明自然農法に限界を感じるようになっていた。連作したところの出来がよくなかったり、養分が足りないのでどうしても大きくならない、量が取れない時があった。なので僕は秀明自然農法をある程度ベースにしつつ植物性の堆肥を使ったり緑肥を使ったりいろいろ実験をしたいと思う

そしてゆくゆくはできるだけ誰でも肥料や農薬を使わない野菜作りができたらいいなと思っている。それこそ家庭菜園レベル、プランター栽培レベルでも。

その為にも土地を探さないとな…いいところないかなー
四国あたりでいいところ探すのを頑張ろう。
あ、でもお金貯めないと…。

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遠藤 拓也(えんたく)

遠藤 拓也(えんたく)

89年生まれ。父親や親戚が病気で亡くなって健康に気を付けたり、30kgのダイエットをする中で食の大切さを実感。 食への興味から農業を志して、大学生の時に農業を始め、ご縁で肥料の会社に就職するも自然栽培がしたいと、半年で辞める。 自然栽培やオーガニックな農園を、転々としながら3年研修したのち、自然に寄り添う農業と、自分らしい生き方を模索中。 1ヶ月以上続けて住んだり、農業をした場所は10県14ヶ所




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遠藤 拓也(えんたく)

89年生まれ。父親や親戚が病気で亡くなって健康に気を付けたり、30kgのダイエットをする中で食の大切さを実感。 食への興味から農業を志して、大学生の時に農業を始め、ご縁で肥料の会社に就職するも自然栽培がしたいと、半年で辞める。 自然栽培やオーガニックな農園を、転々としながら3年研修したのち、自然に寄り添う農業と、自分らしい生き方を模索中。 1ヶ月以上続けて住んだり、農業をした場所は10県14ヶ所